渋谷駅周辺整備ガイドプラン21まとまる
渋谷駅周辺の将来像を官民協働で描く!!

 12月16日、丸2年間にわたり渋谷駅周辺のまちづくり構想を協議・検討してきた「渋谷駅周辺整備ガイドプラン21委員会」(委員長・森地茂東大教授、以下略称GP21委員会)は最終案を決定し、小倉区長に手渡しました。この間、委員会(7回開催)、専門部会(14回開催)において地元住民・商店会代表者、鉄道事業者を交え議論を進めながら一般の方を対象にしたシンポジウムを3回開き、検討経過の報告、講演、パネルディスカッション、意見交換等幅広く周知をはかりつつ関係者の意見を集約してきたものです。

ハチ公広場の完成イメージ

ハチ公広場の完成イメージ

第3回シンポジウムの様子

第3回シンポジウムの様子

GP21策定の背景と内容

 GP21の検討が始まった背景には営団地下鉄13号線開通(平成19年予定)、東急東横線の地下化・相互直通運転化(平成24年予定)をはじめ、国道246号線のオーバーパス計画、明治通りのアンダーパス計画などがありました。これらの計画に対応し、渋谷の地形を考慮しながらGP21では歩行者ネットワークや駅前広場などの将来像を提案しています。特に渋谷駅は各路線の駅が重層的に入り組み、乗り換えがとても不便であることから、プラットホームの充実、JR埼京線のかさ上げ、東横線跡地の活用等が提案されています。また、歩行者とバス・タクシーで混雑する西口広場については、駅部分の改良に合わせ2階を歩行者用デッキに、3・4階にバスターミナルを設ける案などが示されました。ハチ公広場は地上に残して欲しいという強い要望を受け、歩行者用デッキと地下を活用し、歩行者と自動車の動線を分けた安全でゆとりのある空間づくりを打ち出しました。

落ち着きのルートイメージ

落ち着きのルートイメージ

水と緑のルートイメージ

水と緑のルートイメージ

計画実現に向けた今後の課題

 折角、官と民が一体・協働で創り出したGP21を「画餅」で終わらせてはなりません。今後は渋谷区がリーダーとなり地権者・関係者間で事業を推進していくための方策を検討するとともに、私が何度も提案してきた「都市再生特別措置法」に基づく緊急整備地域の指定に向けた動きも加速させる必要があります。
さらには、計画に携わった地元住民・商店会を中心に「まちづくり協議会」を立ち上げ、住民参加型による事業推進も目指さねばならないのです。この渋谷の大きな夢を現実とするべく、私も大いに努力をするつもりです。渋谷のまちづくりが、日本いや世界の注目するモデルケースとなるように。

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