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伊藤家の食卓

(2011年09月)

三宅島、余話。
 9月2日(金) 気分: 天候:
週末の三宅島トライアスロンの記事が大会共催の「日刊スポーツ(9月2日版)」に掲載されました。普段スポーツ新聞を読む習慣はありませんが、朝から「たけしさん、出てますよ〜!」とか「すげぇ!」、はたまは「凄いというより惜しい!」といった連絡が電話、メールでがんがん届きますので、日刊スポーツを買いにコンビニに走りました。

もちろん記事には総合優勝した選手が派手なガッツポーズでフィニッシュラインを越えている写真と彼のインタビューが主に掲載されています。しかし50歳のおっさんが2位に入ったのがよほど珍しかったらしく、「自分でもびっくり!50歳 伊藤たけし2位」という見出しで、私のインタビューも載っているのです。

優勝選手のインタビューの中に「ランの周回ですれ違うごとに2位の伊藤たけし選手の姿が大きくなってきて本当に冷や冷やしました。」とのくだりもありましたので記事には大満足、過去に私たちも強い先輩の背中を見ながらそれを追いかけてきました。今後は私を追ってくる若きアスリートたちに元気なおっさんぷりをどんどん見てもらうこととしましょう。

今晩はこの余勢をかって2000年夏の三宅島噴火当時が舞台で東京に全島避難を余儀なくされたある家族と愛犬の絆を描いた映画「ロック〜わんこの島〜」http://www.rock-wanko.com/
を見に行きました。見て体験してきたばかりの島の風景や噴火の恐ろしさ、少年とわんことの愛情…、涙なくしては見られませんでした。先日のトライアスロンに参加した方々にはぜひ、読者の方にも見て欲しい映画です。いい島です。

朝:ミックスサンド
昼:天ざるそば
夜:洋食系つまみ・パスタ
間食:なし

トレーニング:ジョグ―12.5q

黙祷に合わせて。
 9月12日(月) 気分: 天候:
今日で東日本大震災発災から丸半年、このタイミングに合わせて渋谷マークシティ4階にある渋谷区の情報発信施設、「クリエーションスクエアしぶや」で東北復興支援写真展「Tsunami」(〜19日無料)が開会しました。

この写真展、被災地・陸前高田市出身で渋谷区富ヶ谷在住のカメラマン・上田聡氏が津波で行方不明になったお母様を探し求めて(残念ながらお母様は後日遺体で発見されたとのことです…)、陸前高田に入り、その惨状をつぶさに写真に収めたもの、映像で見ることもできます。

6月にもこの「食卓」で書きましたが、もともと東北復興支援写真展「Tsunami」は、不動産業界の仲間たちが上田氏の要請で神宮前キャットストリート沿いのテナントビルを手配し、開催したもの、私も地元町会長にお願いして写真展のポスターを町会掲示板に貼らせてもらったり、桑原区長を無理やり引っ張り出して、写真と映像を見てもらい、「次は渋谷区の施設で開きましょう!」との同意をいただき、今回は渋谷区が被災地で行った救援活動を紹介するコーナーを併設し、再び実現したものです。

午後2時から始まった式典は上田氏ご本人のあいさつ(訴え)や説明、渋谷区関係者の祝辞、写真展の案内、陸前高田市関係者のあいさつなどが続きました。黙祷の時間は発災時間である2時46分、その時間まで数分を残して、弁士が誰もいなくなったようです。上田氏がそっと私の耳元で「伊藤さん、急ですが挨拶をお願いします、黙祷の時間まで…。」と依頼されました。

そこは議員ですから手慣れたもの、写真展開催までのくだりの説明や同席している区議会議員を紹介をしたりで、2時46分の30秒前までにしっかり場つなぎ挨拶を終え、黙祷を捧げてきました。見れば必ず心に響くものがある写真展です。是非ぜひ、脚を運んでください。

朝:やきもち
昼:幕の内弁当
夜:洋食系つまみ・パスタ
間食:紅白まんじゅう

トレーニング:ジョグ―15q 9月に入りトライアスロンからマラソンにモードを入れ替え、走り込みを始めました。

大きな違い。
 9月15日(木) 気分: 天候:
交通公有地問題特別委員会で、拡幅工事が進む山手通り(環六)の視察に向かいました。池袋から大橋までの約8.8kmの工事も渋谷区内の整備を残すばかり、今年度末には完成予定です。

さてこの拡幅工事、実は全線に「自転車通行帯」が設けられています。大幅に広げた歩道の車線側を自転車通行レーンとして舗装の色を変え「自転車通行帯」としているものです。数年前の私であれば「でかした!」といったかもしれませんが、現在ではそうはいきません。

近年道路交通法が改正され、自転車は明確に車道を走るものだと規定されました。歩道を走って良いのは子供や高齢者、または、道路標識で歩道の通行が認められている場所など、例外にすぎません。にもかかわらず、今作られている道路の歩道に自転車レーンを置くなんてことは全くナンセンスといわざるを得ません。

視察中も通行帯のなかを自転車と歩行者が入り乱れている様が見て取れ、ほかの議員からも「もう少し明確に区分けを!」などの意見も出ていました。さらには説明者(施工者)である首都高速株式会社の人間から「この「自転車道」は大変評判がよろしいのです」などの言葉が出たものですから思わず「自転車道、自転車専用道は車道の一部を自転車レーンにした場合の表現です。歩道にしつらえた「自転車通行帯」とは似て非なるものですよ!!」ときつく注意させてもらいました。

はなから「自転車」というコンセプトが抜け落ちて運営されてきた日本の道路行政を一朝一夕で変えることは難しいかと思います。まあ歩道上とはいっても自転車通行レーンが作られただけましだと思い直し、焦らず・慌てず・諦めず、地道に啓発活動に取り組んでいくとしましょう。

朝:ピザトースト
昼:幕の内弁当
夜:居酒屋系つまみ
間食:最中

トレーニング:ジョグ―15q 代々木公園クロカンコース 疲れが溜まってきました

それでも、エンドレスサマー。
 9月19日(月) 気分: 天候:
9月の週末といえば秋祭り、3週続けて区内神社の祭礼を回っています。仲間たちは、トライアスロンにサーフィンにと残りわずかな真夏を(本来ならとっくに終了なはずですが…)満喫していますが、これが私の仕事ですから、仕方ありません。

さて、今週末は920年祭を迎えた渋谷で一番伝統のある「金王八幡宮」と神宮前・熊野神社の祭り、金曜日の午後から昨日一杯までしっかり、他の会合も合わせてこなし、今朝は地元町会のお神酒所の片づけです。

その後も不動産の契約が厚木であったり、夕方から用事が入っていたりで、とても遊んでいる余裕はないかと思ってましたが、朝、ネットで波チェックしたところ(サーフィンのための)どうやら湘南に台風のうねりがヒットしているようです。

神輿やテントをがんがん片づけ、契約の用意とサーフボードの準備をして渋谷を出発。厚木の顧客には「11時のアポイントでしたが、10時半くらいには到着します」と伝えました。先方からは「お昼ご飯の用意をしているけれど…」といわれましたが、「もちろんいただきます!」と答え、契約完了後、はや〜い昼食をすませて、お宅を辞し、一路南下、平塚ビーチを目指します。

到着した平塚ビーチはいい波が割れています。雲一つない夏空?のもと、とても充実した波乗りタイムを過ごせました。9月後半、海パン一丁で極楽サーフィン、わずかな時間でしたが「終わらない夏」を満喫、自然と笑顔がこぼれました。まだまだ終わりませんよ〜、私も夏も。

朝:バナナ・おにぎり
昼:サンドイッチ・ケーキ
夜:和食系つまみ・ごはん
間食:ミックスナッツ

トレーニング:ジョグ―12q サーフィン―1時間

直撃、台風。
 9月21日(水) 気分: 天候:
もの凄い風雨でしたね、台風15号。午前11時、シニアクラブの敬老祝賀会に出席、会長からは「飲んで食べて、歌って踊って一日過ごしてください!といいたいところですが、台風がそこまで来ているようですから、式典終了後乾杯をすませたら解散します」とのこと、賢明な判断でしょう。

午後から夕方にかけて関東地方を直撃、経験したことがないような暴風雨に正直ビビりました。家の中に窓の隙間から雨が次々吹き込むものの、となりの家の倉庫の屋根が吹っ飛ぶものの、道玄坂ではケヤキが倒れてタクシーにぶつかるものの、とそして次々に電車、地下鉄が運休になり、まるで3.11東日本大震災の直後のように帰宅困難者が渋谷駅に溢れかえっていました。

学校や先見性のある企業は授業や仕事を半ドンにして生徒・社員をさっさ、帰宅させていましたが、台風をなめていて鷹揚に構えている連中は結局、勤務地に足止めを食うことになります。まったく半年前の経験が生かされていません、シニアクラブを見習え!と言いたくなってしまいました。

えっ?なぜそんなにおこっているかですか?それは足止めを食ったサラリーマンたちが渋谷界隈の居酒屋を占拠したため、善良な市民である我々?が居酒屋を探してもことごとく満席で断られてしまったがゆえです。まあ、結局はちょっと変わったところで席を見つけましたが、10軒くらいは断られてしまいましたね。お蔭で飲みすぎてしまいました…。

朝:お餅磯辺焼き
昼:弁当・ラーメン
夜:居酒屋系つまみ
間食:りんご

トレーニング:インターバル走―1km×3本 スイム―ハチ公スイム錬2000m

月並みな言葉しか、思い当たりませんが。
 9月26日(月) 気分: 天候:
所属する宅地建物取引業協会渋谷区支部が会員からの義援金を届けに石巻市役所を訪れ、そのあしで被災地を視察し、その他に宿泊や観光で地元にお金を落として復興の一助にしたいと、「宮城・岩手復興支援の旅」を企画し、私も参加してきました。

仙台市、多賀城市、塩竈市、石巻市、南三陸町などをベテランのガイドの説明で見て回りましたが、市街地の復興は大震災から半年を経て着実に進んでいるように見えました。しかし、南三陸町などは未だに瓦礫の処理をしている状態、スクラップ化した自動車や船舶、骨組みだけの病院や町防災庁舎など3.11あの日のままのごとくで、言葉を失いました。

一泊した松島のホテルも今月からやっと営業を再開したとのこと、駐車場はいまだに全国から支援に駆けつけた、警察車両や土木・建設関係の車が多数駐車していて彼らの宿泊施設として使用されていました。ありがたいことです。

さて、義援金を届けた石巻市役所、対応に出てくれた総務課長より
「犠牲者3000名、不明者1000名、宮城県第2位の都市・石巻の人口は避難、転居した方を含め1万人以上減りました」との説明を聞き、暗然とした思いになりました。

最後に何か声をかけさせてもらいたくて、発したのがタイトルのセリフ、「月並みな言葉しか思い当たりませんが、引き続き頑張って下さい。」です。職員一同最敬礼で応えてくれ、かえって恐縮しましたが、また来なくてはいけない、復興を見届けるまで何度でも来るべきだとの意を強くした旅になりました。

朝:ホテルブッフェ
昼:焼肉
夜:イタリアン・パスタ
間食:ソフトクリーム

トレーニング:松島・福浦島トレイルラン―10q なかなか面白いトレイルコースでした