第40回を迎えた老舗レース「全日本トライアスロン宮古島大会」では出場に年齢制限がかかっています。本年伊藤たけしは制限年齢の65歳を迎え、今回が出場のラストチャンス、2012年以来14年ぶりで最後の挑戦を決めました。しかし出場までの道のりは苦難の連続、昨夏は持病の腰痛悪化により3か月間まったく走ることができなくなりました。やっと復帰したレースではランバートの半分をとぼとぼ歩く羽目に、11月の沖縄のミドルディスタンスのレースでもフィニッシュ直前に全身けいれんでコース上に倒れこむ始末でした。年末年始からレースまでは少しずつ、バイク・ランの距離を踏みましたが、ロングディスタンス(スイム3km、バイク123km、ラン42.2km)に対応できる自信は持てません。ただ「這ってでも制限時間内にフィニッシュをする!」という気持ちでスタートラインにつきました。
レースの朝は激しい雷雨の音で目が覚めました。こんな天気でレースが開催されるのか?と訝りましたが、徐々に天候が回復、レギュレーションどおりのレース開催が発表されました。
さてスイムのスタートです。一応ベテランですから焦らずバトルに巻き込まれない大外の位置を確保して、珊瑚礁や熱帯魚を観る余裕を持って、3kmを泳ぎ切りました。123kmのバイクはコントロールが必要です。踏みすぎて脚に来てしまえば最後のマラソンは走れません。他の選手に抜かれても無理に付いていくことなく、若干脚を残して走り切ることができました。
バイクパート後半から雲が途切れはじめ、ランが始まるときには南国の青空が広がりました。太陽が一番高い時間にランのスタートです。制限時間から逆算すると、半分の距離まで走り切れれば、完走は見えてきます。脚が持つところまで淡々と走り続けます。沿道からの応援を力に変えながら、何とか32km地点まで走ることができました。残り10kmはなぜか止まらない涙と歩いたり走ったり、ゴール地点の競技場に入り、待っていた妻とのフィニッシュは笑顔で迎えることができました。妻をはじめ長い時間私のフィニッシュを待っていてくれた仲間たち、沿道の応援、給水所のボランティア、レース運営に携わる関係者、そして宮古島の大自然とホスピタリティに心から感謝の誠を捧げます。本当にお世話になりありがとうございました。
こうして伊藤たけしの最後の宮古島トライアスロンは完結しました。今回、ラストチャンスに当選できた幸せ、ここに至るまでの練習や故障、もろもろの調整、レースそのものは一日で終わりますが、ロングディスタンストライアスロンは本当に人生そのもののようだと感じました。これで宮古島トライアスロンは卒業しますが、この人生のようなトライアスロン出場は身体と心が続く限り、一生の趣味として楽しんでいきたいと思います。最期に今回の宮古島ツアーで見た素晴らしい景色と、宮古島トライアスロンHPトップ
https://tri-miyako.com/ に偶然掲載されたたけしバイク写真をご紹介します。最期までご笑覧、お付き合いいただき本当にありがとうございました!!