◇ショッキングな事件 渋谷の安全が守られていません。5月31日、東1丁目の公園でナイフを振り回し小学生が襲われそうになった事件、今月に入り元代々木町では女子中学生が、代々木四丁目でも小学生が黒塗りの自動車に引っ張り込まれそうになる誘拐未遂事件と立て続けに起っています。
◇区の限界
渋谷区では区議会の提言も受け、昨年「渋谷区安全対策本部」という安全対策・治安対策を専門に行う部を新設、警視庁からの人員も手配し、危険情報の共有や防犯リーダーの育成など積極的にあたっていますが、やはり実際に警察力を持たない自治体の限界もあるのです。
◇割れ窓理論
私は6年前、区議会本会議での質問で、ジュリアーニ前ニューヨーク市長が導入し、ニューヨークの治安を劇的に回復させた「割れ窓理論」を紹介し、渋谷区への導入を求めました。この理論は、割れた窓(小さな犯罪)を放置せず、すぐにリペア(取り締まる)することにより、大きな犯罪を防ごうとするもの、ジュリアーニはそれを、大行財政改革を行い大幅に人員削減を敢行する中、警察官だけは大増員し治安回復を成し遂げたのです。
◇重点配置のすすめ
東京都も本年度300人の警察官増員を決めました。しかしこの人員を都内全域に配備してしまえば、1警察署に3名も配属されない計算となります。ここは思い切って、その人数を象徴的な繁華街に振り分けて、犯罪を未然にもしくは軽微な段階で防ぐ必要があるのです。
◎伊藤たけしの判決!!
あるシンクタンクのアンケート結果によれば「今、行きたい街」ベストスリーに恵比寿が、「今、行きたくない街」ワーストスリーに渋谷と原宿がそれぞれ入りました。これはとりもなおさず、渋谷区という地域が東京の最もシンボリックな場所であるということです。であれば、東京都はまず、渋谷区に警察官を重点配備して、「割れ窓理論」を実践するべきです。したがって今回は、安全な街・東京の象徴として、渋谷区をモデル地域に指定し、警察官の増員、空き交番解消などによる治安回復を一気に進めることに「はっきりYES!!」です。 |