渋谷区議会平成14年度予算を議決!
 3月4日から3月29日まで平成14年第一回定例区議会が開かれ、区民生活に密接な関連を持つ多くの議案を審議し、議決しました。

 今定例会は、予算特別委員会を設置することから「予算議会」とも呼ばれます。最終日に議決された渋谷区平成14年度予算の主な内容をリポートします。

 

平成14年度予算規模
一般会計
689億4600万円 
三特別会計
421億8500万円 
合 計
1111億3100万円 

 

1.安心して健やかに暮らせるまちづくり
   (福祉・少子化対策)
旧渋谷小跡地に複合施設

区内特別養護老人ホーム

 増加する特別養護老人ホーム入所希望者や地域ニーズ対応するため、旧渋谷小学校跡地に特別養護老人ホーム、文化・コミュニティ施設、情報管理施設などを含む複合施設建設計画に着手します。

 

 
幡ヶ谷ケアステーションの開設

 幡ヶ谷・笹塚・本町地区における高齢者福祉の拠点施設として幡ヶ谷ケアステーションが開設します。施設の内容は在宅介護支援センター、在宅サービスセンターをはじめ介護者教室やボランティア室を整備します。

 

福祉型歯科施設の開設

 障害を持つ方、寝たきりの高齢者の方が安心して治療が受けられるよう、ひがし健康プラザにおいて毎週土曜日に福祉型歯科診療を行います。日曜日には一般向け休日診療所が開設されます。

 

子育てひろば・学童館の新設

鳩森子育て支援センター

 中幡小学校空き教室・ひがし健康プラザにおいて親子で遊びながら地域コミュニケーションを図る「子育てひろば」を開設します。また、幡代幼稚園跡地と児童福祉センターに学童館・学童クラブを新設します。

 

 

 

2.いきいきと創造的な活動が行われるまちづくり
   (中小企業の支援・教育環境の充実)
商店街アドバイザー派遣事業

 景気低迷の長期化や、大型店舗の進出に対応した商店街活性化対策としてアドバイザー派遣事業を実施します。中小企業診断士等のアドバイザーが商店街の自主的な振興計画作りを支援します。

 

外国語教育の充実

小学校での外国語教育

 新教育過程の実施に伴う「総合的な学習の時間」など特色ある教育の実践として外国人教師による外国語授業時間の拡大を公立小・中学校で図ります。

 

 
土日クラブの開設

中学校での部活動

 学校完全週5日制に伴い、公立中学校全校でクラブ活動の充実を目指し、指導員を配置しての「土日クラブ」を開設します。

 

 
白根記念郷土文化館の改築

 ふるさと渋谷の歴史・文化を次世代に伝え、新たな文化の創造を支援するため、その中核施設として東4丁目の白根記念郷土文化館を全面改築します。

 

 

3.さまざまな活動を支え地球環境と調和するまちづくり
   (安全・安心のまちづくり、環境対策)
清掃工場還元施設の整備

還元施設の完成予想図

 渋谷清掃工場建設に伴う地元還元施設が東1丁目にオープンします。防音設備を備えた200人規模のホールをはじめ、ゴルフ練習コーナー、リラクゼーションルーム等、地元要望に応えたレクリエーション施設になります。

 
コミュニティバスの運行

 高齢者や障害者をはじめ区民が手軽に区内各施設を利用できるよう、区内各施設を巡回するコミュニティバスの運行が始まります。旧渋谷地区・新渋谷地区に一台ずつ導入されます。

 

渋谷さくら公園の整備

 本町2丁目に区政施行70周年記念公園として渋谷さくら公園を開設します。渋谷区と友好のある全国自治体から特色あるさくらが寄贈され、渋谷区の桜の名所となるほか、防災用公園としても位置づけられます。

 

屋上緑化の推進

神南分庁舎での屋上緑化

 「みどりの確保に関する条例」に基づき、さらに屋上緑化を推進するため、新たに屋上緑化助成制度を創設します。併せて、区内小・中学校3校でも実施し室温の上昇を抑え快適で潤いのある教育環境づくりを進めます。