渋谷・東地区まちづくり協議会・高知視察
〜建築家・内藤廣氏設計視察シリーズ第3弾〜

高知駅前には明治維新回天の志士、武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎の銅像が建つ
「100年に一度」と呼ばれる再開発が進む渋谷駅周辺地区において、現在移設施工中の地下鉄銀座線新渋谷駅の設計を担当する建築家・内藤廣氏は渋谷駅中心地区デザイン会議の座長も努められています。その内藤先生の設計による旭川駅と日向市駅を、一昨年区議会の行政視察と、昨年会派「シブヤを笑顔にする会」の視察でそれぞれ訪れていますので、これまた内藤先生設計の高知駅を視察すれば、国内に存する内藤氏デザイン駅舎をすべて見る事になります。区議会定例議会終了直後の10月23日〜24日の日程で、渋谷・東地区まちづくり協議会の視察に参加しました。

JR高知駅視察

高知駅は、土讃線高知駅周辺連続立体交差事業による高架完成に伴い、平成20年2月にバリアフリー設備を充実させた3代目新駅舎として運用が開始されました。駅舎のデザインは建築家の内藤廣氏、駅前広場とプラットホームをすっぽりと覆う大屋根は、高知県産の杉を用いた全国的にも初めての形態、主要構造部を木造とするために越えるべきハードル多く、この構造形式を実現するために国の特別認定や安全のための実験、シュミレーションを行い完成を見たと、同行した内藤廣事務所、JR四国担当者、高知駅駅長から説明を受けました。また、高知はアンパンマンの作者・故やなせたかし氏が出身地、アンパンマン列車や駅のあちらこちらにアンパンマンがあしらわれていました。
 
 
 
 


高知県立牧野植物園視察

ここは高知が生んだ「日本植物分類学の父」牧野富太郎博士の業績をたたえて開園された植物園であり、約6ヘクタールの園地には、博士ゆかりの植物など約3000種類が四季を彩っています。1999年に完成した牧野富太郎記念館はこちらも、内藤廣氏の設計で本館と展示館から構成されています。内藤先生らしい木の温もりを活かした環境に配慮した建築物として数々の賞を得ています。完成から19年が経過し植物の成長により、さらに周辺の自然と調和した空間に育っている感じです。また、2010年にリニューアルした熱帯さながらの温室は、渋谷区ふれあい植物センター運営の参考になる施設でした。
 
 
 


その他

仁淀川視察で見つけたベンチ

この二人で座ると自然にぴったり寄添う角度つきベンチは、仁淀川屋形船の船頭さんの作品です。視察団ではベンチの中央を渋谷駅に見立てて、片側が宮益坂、反対側が道玄坂として、現在整備中の「旧大山街道・シブヤベンチ」として、ハチ公広場に据え付けたら、新たな渋谷の名所になる!!と盛り上がりました。実現すれば、このベンチが今視察の一番の果実になるかもしれません。


ひろめ市場視察

ここは、魚や肉を食べさせる食堂や屋台、バルやみやげ物やなどが揃う、市場というより和風フードコートと呼べるような場所、渋谷区内でいえば「恵比寿横丁」に共用食事スペースを備えている風情、私たちが視察した午後3時くらいでもすでにこの賑わい、こういう感じの場所が渋谷にもっと欲しいです。
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