鍋島松濤公園池の「かいぼり」始まる!
〜かいぼり隊長・伊藤たけしの奮戦記〜
2014年11月6日、鍋島松濤公園における池の「かいぼり」がスタートしました。「かいぼり」とは、池の水質改善と松濤公園の昭和初期の原風景復活に向け、池の水を抜き、外来生物を駆除しつつ、在来種を守り、溜まった泥の搬出、天日干しを経て新たに貯水をする作業で、今月から2015年3月まで作業が続けられます。

今年度、鍋島松濤公園池の改修予算が付いたのを機に桑原区長に「それではかいぼりをやりましょう!子供たちの一生の思い出になりますよ!」と提案したところ、区長からは「わかった、協力しましょう。そのかわり言い出しっぺの伊藤さんがかいぼり隊長をやって下さい!」といわれ「松濤かいぼり隊」が組織されました。
 
このかいぼりには、午前中は区立神南小学校の児童が、午後からは区立松濤中学校の生徒が授業の一環として多数参加、地元松濤町会の役員や、ボランティアスタッフなどあわせて、延べ180名を超える参加者を得ました。神南小学校の児童たち、最初は生き物に触るのが怖い様子でしたが、だんだん慣れてくると泥んこになりながら大きなコイやカメなどを捕まえだしました。私も子供たちから「隊長!カメをつかまえた〜!」「隊長、これなんていう名前ですか?」などとなつかれて、本当に楽しく作業をすることができました。
 
 
そして、午前中の作業終了直前にとんでもないものが捕獲されました。あの怪獣ガメラのモデルとなった外来種の「ワニガメ」です。誰かが飼いきれなくて池に放したのでしょう、噛みつかれれば指などひとたまりもありません。外来種のミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)などは駆除の対象になりますが、このワニガメは珍しいこともあり、渋谷区東の渋谷区立ふれあい植物センターにて飼育されることになりました。ぜひ、見学に行ってください。
 
「松濤かいぼり隊」による主な捕獲生物は次の通りです。
① 在来種(魚類7,290匹、カメ3匹、その他43匹)
モツゴ、トウヨシノボリ、ニホンスッポン、ギンブナ、ニホンウナギ、ヤゴ他
② 外来種(魚類210匹、カメ90匹)
メダカ、コイ、ミシシッピアカミミガメ、ソウギョ、ワニガメ、カブトニオイガメ他
 
 
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