ストップ・ザ・原宿大規模留置場構想!
住民代表、東京都と公開討論会でバトル!!

 渋谷区神宮前の日本社会事業大学跡地に都が計画している大規模留置場構想に対して、「反対区民の会」による第3回報告会と公開討論会が11月7日、千駄ヶ谷区民会館で開かれました。第1部の報告会では、これまでの経過報告、大角代表、小倉区長からの挨拶に続き、伊藤たけしが区議会議長に代わり集まった150名あまりの住民に対し「東京都は区側と文書で確約したとおり、留置場の人数を盛り込んだ基本計画作成に当たっては、必ず住民・区・区議会の合意が前提である、合意無くして進展無し!!」と議会の姿勢を訴えました。

議会の立場を力強く訴える伊藤たけし

議会の立場を力強く訴える
  伊藤たけし

都を迎え撃つ住民代表

都を迎え撃つ住民代表

活発なバトルが続く

活発なバトルが続く

 第2部の公開討論会には、東京都から財務局幹部3名、警視庁幹部2名の計5名が出席、住民代表とパネルディスカッション方式で激しいバトルを展開しました。両者の主な発言は次の通りです。

発言者
発言要旨
都財務局幹部
今後の必要見込み数を勘案して相当規模の留置場を整備したい。
住民代表
留置場不足は理解するが、なぜ若者の集まる文教地区原宿なのか?
都財務局幹部
都内数ヶ所に分散して整備する中の一ヶ所である。
住民代表
分散するのであれば、原宿に600名も留置場をまとめる必要はない。
都財務局幹部
原宿には大きな都有地(社大跡地)があるので・・・。
住民代表
単に土地があるという理由で原宿に大規模留置場を作ることはやめてもらいたい。
PTA代表
釈放された人が付近にたむろしたり、ヤクザ等の面会者が来ることは子供達にとって脅威である。護送車の心配もある。
警視庁幹部
都内最大101名収容の新宿署でもヤクザの面会は1日当たり4〜5名であり心配ない。護送人員は1日当たり収容総数の12%程度、仮に600名だとすれば80名位で大型バス2台とワゴン車1台で済む。(子供が遠足に行くんじゃない!のヤジあり)

住民代表(大学教授)

大学のゼミで調査をしたら、大規模留置場が出来ることによる原宿全体の被害総額は今後20年間で700億〜1500億円との試算も出た。
都財務局幹部
是非そのデータを欲しい。こちらでも分析する。

 昨年10月、突然新聞発表された原宿大規模留置場構想は、6万人を超える反対署名や区議会での「白紙撤回を求める意見書」の議決、石原都知事と小倉区長とのトップ会談等を経て、いよいよ決戦のテーブルに地元と東京都両者が着きました。以上のやりとりでは東京都の説明責任の欠如と説得力不足は明らかです。今後とも住民・区・区議会が一体となり問題解決に向け努力をしていきます。読者の皆様のご理解と応援をよろしくお願いいたします。

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