第25回サイパン・タガマントライアスロン2014
〜灼熱のレース You are a TAGAMAN(勇者)〜

フィニッシュ後は靴も脱がずにマイクロビーチでアイシングを
本年4月20日開催の宮古島トライアスロンは残念ながら抽選漏れ(本人まったく落ちることを想像していませんでしたが…)、トレーニングへのモチベーションを失っていた年明け、見つけた大会がこれ「第25回サイパン・タガマントライアスロン」です。距離はハーフアイアンマン・70.3mile(スイム1.9km、バイク90km、ラン21q)、初の海外レース参戦、宮古島トライアスロンの代替レースとしては申し分ありません。すぐにエントリーをし、ツアーに申し込みました。しかしサイパンに到着して気温・湿度の高さに唖然、宮古島の比ではありません。「この暑さのなかレースなんて大丈夫かしら…」と月初めに引き込んだ風邪が治りきらない、伊藤たけしの弱気の虫がささやきます。しかし、宿泊先PICサイパン前のビーチがスイム会場になっていて、説明会、受付、カーボパーティー、表彰式もすべてPICサイパンで完結ですから、余計な神経を使うこともなく本当に快適、これには助かりました(お蔭さまでセキも治まりました)。
このレースの主催はサイパン政府観光局、運営がTAGAMAN・INCという地元組織と日本のKFCトライアスロンクラブ、政府主催大会、25年の歴史とくれば運営はしっかりしています。オリンピックディスタンス、ハーフアイアンマンともそれぞれ50名程度の選手が出場(たったの)、内訳は日本人4分の一、韓国人4分の一、サイパン人4分の一、白人4分の一といったところでしょうか。湖のように静かなサンゴ礁の海で熱帯魚を見ながらのスイムは好調(スイム10位)、サイパン島を北から南へと1.5周回のバイクコースは自動車も並走しますが、交差点はすべて警察官が管理し信号もノンストップ、ただ聞いていたよりは坂が厳しく、一瞬「バイク降りて引いちゃうかも…」との考えがよぎるほどでした。後半、左大腿部が攣りそうになるアクシデントがあり、スローダウンを余儀なくされましたが無事バイクフィニッシュへ(バイク21位)、最後に灼熱のラン・ハーフマラソンが待っています。
トランジッションエリアでソックスを着けるため屈んだところ突如、左右両脇腹が痙攣しました。明らかに暑さで汗をかき過ぎ、塩分不足による熱中症の症状、収まるのを待ってアスリートソルトという岩塩サプリメントを大量に口に放り込んでランスタートです。まさに灼熱の中、誰もが本来のスピードなどでは走ることのできないサバイバルレースの様相、エイドステーションごとに水を被り、飲み、身体を内外から冷やすことのみに執心して歩を進めます。忍の一字で粘って走っていると、バイクで私を抜いていった外国人選手たちが一人、また一人と落ちてきます。彼らに追い付くのをモチベーションにして何とかフィニッシュラインを越えました。(ラン10位)
終わってみれば、総合11位、エイジ優勝です。このレースには賞金が出るプロカテゴリーもあり、そこに出場していたら男子5位、賞金ゲットでした…残念。しかし、50人程度の人数でオリンピック出場クラスの選手から、ゆる〜い完走目的の選手までが揃うというとてもユニークなレース、暑さに強いとお考えのあなた!来年はぜひエントリーしてみてください。伊藤も来年8月のアイアンマンジャパン挑戦に向け、またひとつハードルを越えた感じです。あっ!その前に私には来年4月の選挙という高いハードルがありました…。こちらも越えねば。。

(レース結果)
5時間10分57秒 総合11位/40人中(エントリー53名) エイジ優勝
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